ピュバティ ブルー
だが、会社が巨大になりすぎていたため、兄は私が引退することを拒絶した。
突然真理子が姿を消してしまった。私は必死で彼女を探したが見つけることは出来なかった。私は再び仕事に没頭するようになった。
何年かして兄が亡くなるときに、真理子に身をひくように説得したという事実を私に告げた。私が真理子のために仕事を投げ出してしまうのかと危惧したうえでのことだったらしい。
消息がわかったのは15年も経ったあとだった。
真理子はもうこの世にはいなかった。真理子の母親から連絡がきたんだ。
そしてもう一人の娘の存在を知った。夢のようだった」
二階堂はそう語って目を閉じた。