僕等の恋

「聡史くん!おはよう!」

「…ああ」

そう。
聡史は超クール。

だけど、クールなのは女子の前だけで、男子の前だと超明るい。

「聡史!おっす!」

「おっす!今日は早いな」

「うるせえよっ」

男子と話すときはすごく笑顔。

そこらへんの女子は、それに騙されて好きになっていくわけで…

「さ、聡史くん!ちょっといいかなあ?」

「…俺?はあ〜…いいよ」

告白での呼び出しは毎日の日課。

いつもの事ながら、ため息をつきながら女子についていった。

そんな聡史を見てると、すごく笑えてきた。

「じゃあ先行ってるね!」

「ああ」

それだけ言うと、聡史をおいて学校に歩きだした。

< 3 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop