神は彼を奪う~君と生きた道~

1.私と君は運命の2人

「そういえば朝飛って誕生日いつだっけ?」

突然私が聞く。
なんか、今まで過ごしてきたけど・・・誕生日聞いたことなかったな。 誕生日過ぎてなきれば祝えるんだけどなぁ・・・。
「教えてほしい?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「驚くなよ~?」
「うん」

「12月24日」
え・・・。 イヴじゃん。 クリスマスイヴ。
それに、私と誕生日が一緒。
「私と一緒なんだけど! しかも2人共イヴってすごくない!?」
「マッヂ~? じゃあ今年のイヴは大盛り上がりだな!」
大盛り上がり・・・か。
今年は朝飛と一緒に過ごせるんだね^^ 嬉♪
去年のイヴの過ごし方は・・・
ただ家に閉じこもっていた。
でも今年は・・・好きな人と一緒に過ごせるんだ♪
どんなイヴになるのかな
きっと楽しいんだろうな
笑いが絶えないんだろうな
朝飛と一緒だから
何をしても・・・楽しいよね、きっと。

「すごく楽しみ♪」
「俺も」
「どこ行く?」
「でっかいツリーがあるとこ・・・めっちゃ綺麗なとこ行こうぜ★」
「うん! 思い出に残るようなイヴにしたいな」
「おう。 絶対にな」
私たちは・・・運命の2人なのでしょうか。
誕生日が一緒。 そしてその誕生日は・・・
クリスマスイヴ。
なんとロマンチックなのでしょう・・・(泣)。
神様、私たちを出会わせてくれてありがとう。
朝飛と出会わなければ、今年も閉じこもったままだった。 イヴを楽しく過ごせなかった。


本当に、ありがとう─。



私はあの日、どれだけ神様に感謝したんだろうか。
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