会長サマのお隣。
『…どうしよう。』
確かに、左から三番目の引き出しに入れたのに。
確かに、前回コーヒーを入れた時には、たくさんのミルクがあったのに。
半泣き状態の私。
もう一度左から三番の引き出しを開けてみますが、コロンとコーヒー豆の音がするだけ。
ミルクは抜け殻。
『……。』
私は考えました。
このまま会長を待たせてミルクを探すか、それとも謝るか。
どっちにしろ会長が不機嫌になるのは、間違えありません。