恐怖の感染連鎖
孤児院にいたころから、この呼び方だった。

いずれ二人で一緒に暮らすことを夢見ていた。

今の家族に不満があるワケじゃない。

だけどやっぱりアタシ達は双子で、離れてはいけなかった。

高校までなんて待つんじゃなかった!

こんなことになるなんて、夢にも思わなかった!

後悔が涙として、溢れ出てきた。

アタシはすでに、罰を受けている。

『みぃ』という存在で。

恐らく妹は、自分が双子であることを黙っていたんだろう。

いろいろと複雑なところがあるし、今の家族にも悪いと思ったんだろう。

だけどその存在は黙っていられなかった。

だから『みぃ』という存在を言い出した。

そのせいであのコはっ…!
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