イケナイ関係。
揺らぐ心
10分くらい経つとタケちゃんが走ってやってきた。
タケちゃんはあたしの乱れた服を見て何があったかを悟ったようだった。
「十和・・・。とりあえず俺ん家まで行こう。十和ん家より近いから。」
「・・・うん。」
しばらくおさまっていた涙がまた溢れてきた。


「タケ・・・ちゃっ・・ん・・・ごめ・・ん・・ごめんね・・・。」
「うん。謝らなくていいよ。早く行こう。」
タケちゃんは優しくそう言うとあたしの手を握って連れていってくれた。


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