イケナイ関係。
「あたし・・・幹に会いたい。あたしに必要なのは・・・幹しかいないんだ。例えタケちゃんを苦しめることになっても・・・あたしには幹しかいない。迷っちゃ・・・ダメだ。」
そうつぶやくあたしを見ながら若林くんは何度もうなずいてくれた。


「また迷ったらここに来たらいいよ。答えは出なくても何かがわかるはずだから。」
そして若林くんはあたしを1人屋上に残して教室に戻っていってしまった。




・・・今日の放課後にでも幹に会いにいこう。
いや・・・・それじゃ遅いよ。今すぐ行かなきゃ・・・。なんだかわかんないけど・・・今すぐ会わないとダメになっちゃう気がするんだ。
だから・・・・・





あたしは幹の病院に向かって走り出していた。
< 120 / 164 >

この作品をシェア

pagetop