イケナイ関係。
衝突
そしてその日の放課後――・・・あたしは高鳴る鼓動を抑えて鏡を見て最終チェックを終えた。


いつも会ってるのに・・・3日会ってないだけでこんなにドキドキしてる・・・・あたしって単純だよなあ・・・。まあさっき一応会ったけど。

「髪OK!メイクOK!!服装OK!!!もう十和の気持ちしだいだよっ!!」
「ほんとにこれでいい?」
「まぢ可愛いってば!!あたしがお世辞言う顔に見える?ほらっ!!頑張ってこーい!砕けたらうちが一緒に泣いてあげるからねー!」

そう言ってあたしを笑わせてくれる亜美。大切な親友。


これからもよろしく。



心の中でそうつぶやいてあたしは幹の家に向かった。
それだけで心はうきうきしてドキドキして・・・恋ってこんなに人に力を与えるもんなんだね・・・。


あたしは幹の家のドアを開けた。
やっぱり鍵は開いている。



・・・もう帰ってんのかな?


あたしが家に上がるとリビングから鈍い音が聞こえた。




ガッシャーーン!!!!!!!!!!!!



あたしは一瞬身震いをした。



・・・・何が起こってるの・・・?


不安を胸に抱えながらあたしは静かに部屋のドアを開けた――・・・・。
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