【COLORS②】しぶコイ。
しぶがき
ニャオ……



私の足元にはさっきの猫がいる。

どうやら無事に現実の世界に戻って来れたみたいだ。



「それにしても、この柿が渋柿なんてね〜なんかがっかりだな。こんなにおいしそうなのに」

私は手に持っているそれを見つめながら、本当かどうか試したくなっていた。

やはり疑い深い性格は今も昔も変わらないらしい。

ちょっとだけなら──



ガリッ





「「にっがぁ〜〜いっ!!!!!!!!!!」」



舌が痺れるような感じ。

やっぱり渋柿と言うのは



本当だったようだ。
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