50代のビキニ

その5

うすーくマヨネーズを塗って、たっぷりのスクランブルエッグを挟んだ。


おおー でかいよ!

この迫力!

上手く対角線に切れるかしら?
不安。


「お客さま~、かなり大きなタマゴサンドになりましたよ。
4つ切りがよいですか? それともダイナミックに半分に切ってみましょうか?」


「そうだね。 面白そうだからダイナミックにしょうか。」


「はーい! わかりました。」

よっしゃ!! 心の中でガッポーズ。

卵がはみ出さないよう、緊張して半分に切った。 上手くいった。


私は、お店で1番大きなお皿を探した。


白い中くらいのお皿しかない。 仕方ないのでそれにパンをのっけた。
お皿からはみ出さんばかりだ。

そして、それより小さな白いお皿も用意した。


真ん中に赤いサクランボ2コ。その周りにハート型に切ったキューリを飾ってみた。


こんなタマゴサンド果してお客さん、食べてくれるだろうか?

せめてもの罪滅ぼしに、かわいこぶりっこのサラダをどうぞって気持ちでお出しした。


「わぁー、おいしそうだね!」

お客さん、そう言ってくれた。
いい人だ。

私は、彼が食べ終わるまで恐くて、カウンターの隅で小さくなっていた。





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