青春の風
「はい……、青空先輩に……」
「じゃあもう泣くな。あの人はそんなこと望んでねえよ」
そう、いつだって爽やかに笑っていた青空先輩。
楽しいことを探して生きていた青空先輩。
「考えよう」
「そうですね」
「青春部の皆で考えよう」
「青空先輩に伝わるような何かを……」
そう言った私を振り返った樹先輩が、優しい笑顔を見せてくれる。
「彩乃のセンスに期待するわ」
そう言われて思わず笑う。
いつも意味不明に私のセンスを褒めてくれた青空先輩。
ふと空を見上げると、月が私たちを見下ろしていた。