カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「‥由依さんは今どこに‥?」


私は嫌な胸騒ぎを感じながら、恐る恐る聞いた。


「‥天国。」


「え?」


「由依さんは今、天国にいるよ。」


サトシくんが手に取ったシェーカーが、カランっと悲しそうな音をたてた。


「え?どうして?なんでそんなことに‥?」


康介さんのあの優しい笑顔が思い浮かぶ度、私の胸は締め付けられるように苦しくなった。
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