カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「戻りましたぁ」


厨房の方から聞こえてきた声で、私も現実に戻された。


「あ、サトシ!お疲れさま。」


美咲が声を掛けた「サトシ」くんは、康介さんと似た雰囲気の人だった。


端整な顔立ちに、きちんとセットされた黒髪。


背も康介さんと同じくらい高いけど‥康介さんと違って少し無愛想な感じだった。


「おぅ。」


美咲に一言だけ返事して、サトシくんは厨房に戻っていった。
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