言葉にならないコトバを
一階に行くと
もうたいちゃんは出かける準備をしていた。
「まだ朝ご飯食べてないよ」
「そこらへんで食べるから」
たいちゃんの態度がそっけない。
「お姫様。時間は5時までよ」
ママがふざけた調子で言う。
「行ってきまーす」
あたしとたいちゃんは元気に家を出た。
家を出たらたいちゃんはスタスタと歩いて行く。
「た、たいちゃん!!待ってよ」
早足でたいちゃんに近づくあたし。
歩くの早いし!
だんだん悲しくなってくる。