どこまでも、蒼く
~2.転校生ガール~


…時間は過ぎていく。
俺は全ての授業、先生の話など聞かずに、ずっと空を眺めていた。

ずっと眺めていても飽きないのは何故だろう?
そっか、好きだからだ。
この澄んだ空を見ていると、自分の心の汚れがなくなりそうで。
だから眺めるんだ。


もうすっかり夕方になった空。
茜色がさらに綺麗にさせる。


『嵐!馨!帰ろーぜ!』

朝、ひねくれていたすばるは元気になったのか、いつもと変わらないテンションで俺と馨に笑顔を振り撒く。
馨は『うん』と頷いて、小説にしおりを挟む。

俺は欠伸をして、今日一度も開けていない、軽い鞄を取り、すばると馨の後ろに歩き、教室から出ていく。



『嵐、もう帰るのー?今日電話するね!!』


廊下ですれ違った千夏からこう言われた。
俺は嫌がることなく、千夏に作り笑いをして、返事をする。


『分かったー』



適当な返事。
これをどうして本気に捉える?



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