どこまでも、蒼く
~epilogue~


─…二年後の春。
今年20歳という節目を迎える。


あれから、俺は無事に卒業をして、美大にも合格をした。
すばるは今、語学留学のためイギリスにいる。

馨は隣県の大学に。
紘人は東京の専門学校に進んだ。


紘人と馨とはたまに会ったりするけど、すばるには全く会ってはいない。でも元気にやっているのだろう。


俺は毎日この音で目が覚める。
窓の隙間から聞こえてくる、波の音。
卒業を機に、海の見える街に引っ越してきた。
そう、陽菜と行った海岸だ。
陽菜が毎日見たいと言っていた海を毎日見ている。

隣にはお前はいないけれど、思い出がお前を思い出させる。


あれから音は一度もお前の姿を見ていない。
もちろん慶汰もだ。


元気なのか、
今なにをしているのか、すごく気になるけど、
思い出の中で十分だった。



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