唯一の君
小さな君
私が生まれてから、今までのなかで、一番古い記憶に彼はいる。

夕君は、私よりも少し小さくて、

私と一緒になって、近所の子に苛められてて、

2人して砂場で、砂をかぶせられて、
泣いていた。


幼稚園でも一緒。
ママのお迎えが遅いのも一緒。
公園でも一緒。
悲しいことも、嬉しいことも…


ずっと一緒だった。
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