青春ってヤツ?


「戸野。」



「な、なによっ…」



「早く消せよ。」



黒板を指して戸野ちゃんを睨む



「しゅぅたくん?…わ、私消すカラッ」


普段の優しい笑顔は何処へやら…


「亜依は黙ってて。」


私の口に人差し指を当てて

……いつもの笑顔…



「愁汰くん?」


と、思ったら

また戸野ちゃんを睨みつけてる



「わ、わかったわよっっ」


男子達の冷たい視線を浴びながら取り巻き達(?)
と黒板を綺麗にする戸野ちゃん。



「大丈夫?」


「………ん」



愁汰くんは優しく聞いてくるけど


黒板に書かれてる
「セフレ」も
机に書かれてる
「いんらん」も
私には意味がわからない



愁汰くんのブレザーの袖を引っ張る


「どした?」

「あのね、」

聞いてみると
愁汰くんは顔を赤くして
手の甲を口に当てたまま停止した。


「しゅーたくん?」

「……ぃゃ…ははっ」


今度は何かふっ切ったように笑うと


「そっか、そっか、……うん、亜依は知らなくていーの」

なんて言い出す。



ヒドイ……



頭悪くてスイマセンねーっ
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