王子と姫が出会いました。
ナツカの親には会いたいと思う。



でもナツカは別。



姫を見た時みたいにキュ~ンってすることもないし…。



姫に出会わなかったら結婚相手には持って来いな感じだっただろうけど。



今はもうムリ。



「静香さんみたいにものすっごい性格ブスならよかったのに!!」

「な、なんで?」

「ご両親と仲良くて美人でスタイルもよくて性格もよかったら勝ち目がない気がします…」

「姫がいちばんだって!!」

「そうでしょうか…」



プリンを撫でる姫の切ない顔…。



超不安になってるじゃん!!



姫のそんな顔見たくないのに…。



「王子君、まだ瑞紀君も彩君も帰って来ないよ…」

「ん!?まぁそうだね?」

「王子君の部屋行く…」

「姫…?」

「行く…」



敬語じゃないってことは姫なりに甘えてるとかおねだりしてるんだろうけど…。



姫らしくねぇな。



「お前はダメだよ」



ついて来たプリンをリビングにあるケージに入れた。



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