アネモネ*~風、君を愛す~
病院の裏口で、
先生と看護婦さんたちも、
涙を流しながら見送ってくれた。
「お世話になりました」
先生にお礼を言うと、
先生はアタシの手を握り、
「頑張って、頑張って…。
彼を助けてあげられなくてごめんね。
本当にごめんね」
嗚咽混じりの声にならない声で、
何度も何度もアタシに言ってた。
「先生ありがとう。
アタシ、ヨシのぶんも頑張るから、
生きるから」
もう一度お礼を言い、
アタシはヨシと一緒に車に乗った。