月兎の瞳が蒼い理由

テラと水月



夜の街はウサギには危ないぞ?と半ば脅してウサギを連れ帰った俺は唯一部屋にある座布団に彼(彼女?)を座らせた。


「俺は鏡花 水月。お前は?」


【鏡花水月。ふざけた名前だね。微妙なネーミングセンス】


「うっせ。つけたの俺じゃねーし。で、お前名前は?」


【無いよ。あっちではナンバーで呼ばれてたし】


「あっちって、どっちだよ。まぁとにかく名前が無くちゃ困るからな。俺がつけてやろう」


【えー。】


「なんだその反応は。」


【ネーミングセンスの無さが受け継がれてるかもしれないだろ。変な名前つけられたらイヤじゃん】


「馬鹿言え、俺のネーミングセンスは完璧だ。」


【ふーん。じゃあつけてみてよ。気に入ったらそれで呼ばれてあげる】


かなり上から目線だ。


軽くイラッとしつつ俺は「ふむ・・・」と顎に手を当てた。


気分は某名探偵だ。


「ラビってのは?」


【却下。安易すぎ】


「じゃあ、クロ」


【却下】


意外に手厳しいww


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