あたしと彼と白いキャンバス
どうしよう。

涙がとまらない。



拭っても拭っても溢れてくるから、諦めて流しっぱなしにする。

まるで壊れた水道だ。

きっと今のあたしの顔はぐっちゃぐっちゃで汚いんだろう。



『馬鹿みたいだろ』


あたしだって大馬鹿野郎だ。





――だってあのとき、


泣いてる先輩を愛しいと思ってしまったんだから。
< 139 / 321 >

この作品をシェア

pagetop