あたしと彼と白いキャンバス
14.交流と断絶
翌日は早めに部屋を出た。

学校で志乃やその友達と顔を合わせたくなかったからだ。


階段をのぼり鉄の扉を開くと、
そこは屋上で。

あたしの頭上には空が広がる。




スクールバッグをコンクリートの床に置いて、地上を覗いた。

運動部が朝練している。

校庭をぐるぐるランニング。

小人の行列みたいだ。



…あ。

篠宮先輩が校門を潜った。

こんな早い時間に学校に来てるのか。


数人の女子生徒が先輩に挨拶したり話しかけたりしている。
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