あたしと彼と白いキャンバス
――凍りついたような雰囲気。

けれど志乃はなにも気付かずに明るい笑みを見せる。




「……あたし、カラオケ苦手だから。ごめん」


あたしがそう答えると、女子たちはあからさまにホッとしたような表情をする。


あたしは部外者だ。

志乃にはそうでなくても、その他大勢にとっては邪魔者なんだ。


「小早川さんがカラオケとかするはずないじゃん」

「そうそう。志乃ってば無理なこと言っちゃダメだってー」

「んー。そっか。ごめんね、結ちゃん。じゃあねー」
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