あたしと彼と白いキャンバス
林立神社にはちらほらと参拝客がいた。

どうやら神社に着いたのはあたしが先だったようで、志乃の姿はない。

なんとなく携帯をいじりながら待つ。



「ごめん、待ったー?」


志乃は走ってやってきた。


クリーム色のふんわりしたワンピースに、淡いピンク色のショートコート。

薄くメイクもしてるみたい。


か、可愛い。


これじゃあ自分の格好が恥ずかしくなる。

ミリタリーコートもジーンズも適当に着てきただけだ。
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