あたしと彼と白いキャンバス
あたしは何度も文字を読んだ。

何度も。


読むたびに身体のどこかが騒ぐ。




『嫌いでいいよ』


『俺のことを嫌いな小早川さんが、大好きだよ』




脳裏に浮かぶ先輩の顔はあまりにも鮮明で。

綺麗で綺麗で綺麗で。



胸の奥がざわめいていた――。
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