mist away...
恋心
少し開いた窓から、春風が入り込む。


桜の花びらが、舞い落ちる。


春の風は、暖かくてどこか懐かしい。


木漏れ日が、少し眩しい。


ガラスの向こうに、君が見える。



私はここで、恋をした――…






私、深山華音、15歳。


これといった取り柄もない、平凡な高校1年生。


だけど、毎日楽しく過ごしている。




入学式から早2週間。



充実した、幸せな高校生活を送っていた。
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