100万回の愛してる。
「ほんま最近暑すぎやし!長袖の制服とかやってられるか!」
ーある日の放課後。
3年生になり新しくなったクラスにも慣れてきた頃、
同じクラスの女子達で集まり喋っていた。
生徒会長の沙紀ちゃんの言葉に、
クラスの女子達はうんうん、と言って首を縦に振る。
「ちょ…沙紀ちゃんうるさいねんけど…。耳元で叫ばんといて…。」
私のその願いも無視してまだガミガミと言ってる沙紀ちゃんに
ため息をつくと私は窓の外に目を向けた。
「あっ!じゃあさぁ~、明日から皆で夏服着てこやんっ?」
「ッ…」
クラスの女の子の一声に周りの皆はいいね~!と声をあげ、
じゃあ決定!なんて、皆賛成していた。
その一つの単語に、私は身体が過剰に反応した。