株式会社H.C.
ロシア兵にアジトを突き止められながら、どうにか危機一髪で難を逃れた僕らだったけど…

ちょっと引っ掛かる事がある。

あの人を見下した態度を当たり前に取ってたミルクの緊張しきった青ざめた顔は、一体何だったんだろうか?

「あのねぇ〜時代が違うけん何とも言えんけど…ロシア…っていうかソ連は戦地で強姦特権ってのがあって、占領地の女なら遠慮は無用みたいなのがあるんよ。足手纏いかかえて病気もらうのなんてまっぴらやけど、あん中にキビキビしたヤツがおったら…あたしマジでヤバいやん」

なるほど…うどの大木ばっかやったけんな…って足手纏いって、もしかせんでも僕の事なんだろうね…この場合
< 102 / 107 >

この作品をシェア

pagetop