不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


つ―か眼鏡外しちゃったら、わざわざ慣れるって言った意味ねぇだろ?




……これもただ鈴加とキスするための、こじつけだけどさ。




「ふっ―……あっ……」



あぁ――、やべぇ――。



マジ止まんなくなりそう。



好きだから不安になる。



「んあっ……司先ぱ……い……」



好きだから、もっと欲しくなる。



「もう……んっ」



好きだから、手放すのが怖くなる。



「苦しっ……」



たとえそれで、相手が苦しんでいたとしても―……




――手放したくない。



「司先ぱっ……んあっ……」



――ハッ



鈴加の肩を掴み、勢いよく引き離した。



……俺、今何を思った?



「……司……先輩?」



瞳を潤ませて、息を荒らしている鈴加。




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