True colors
「麻梨亜ちゃんはダンスパーティー出るの?」


「……どうかなぁ〜。」


「川中君の事誘った?」


(そういえば私海君に大輝が好きだって言ったんだった………。)


「大輝には……美樹と出て欲しいんだ。」


と言うと、海君は一瞬びっくりした顔をして何かを考えていたけどすぐに普通の表情にもどった。


「そうなんだね………。」


とだけ言い、私の頭を撫でた。


何も言ってないのに私の気持ちを全て分かってしまっているみたいだった。


それ以上、海君は何も詮索しなかった。


海君は一緒にいるとすごく居心地がいい。


つい海君の優しさに甘えてしまっている私がいた。



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