死に神ゲーム





コップを置きながら雅人を見る。





「んー。参加出来るなら参加してみたいけど、そこまでやりたい訳じゃないや」





興味なさげに言うから恐らく本当だろう。

思わずホッと息をつく。





「あ、セレーネの教師見つかったんだ」


「ん?」





店内唯一のテレビに視線を向けると、ニュースがあっていた。





「死体で発見、か」





死体・・・そういえば、あのプラントランドで燃えていた人・・・。


あれは、どうなってしまったのだろうか?

自分がああなってしまった時、その後自分はどう処理されてしまうのか?





「見つかったって言えば、俺らが小学生の頃、隣町の小学校にいた子って見つからないままだよな」


「ああ・・・あったね、そんな事件」





また吹き出しそうになりながらも私は頷く。





「名前何だっかな・・・白鷺ってのは覚えてるんだけど」


「白鷺・・・深紅だよ。確か」


「ああ!そうそう。よく覚えてたな雫」


「雅人が物覚え悪いだけだよ」


「ええ!?違うだろ」





騒ぐ雅人を無視して、私はぐるぐると皿の上でフォークにパスタを巻き付けていた。





< 77 / 90 >

この作品をシェア

pagetop