青空のむこうに~バスケに恋して~


いつ見てもすごい綺麗なシュート。

無駄な動きが一切ない。


「…でも、私なんかが練習したって並の人間が経験者のマサシに勝てるわけが…」

「並の人間なら…だろ?」


ボールを拾いに行ったトージ君が振り返る。

私にパスを出すと、指差した。


「ゆず、並の人間じゃなくて立派な経験者だろうが」

「私が…立派な経験者…?」


ボールを持ちながらトージ君を見つめる。


「お前さ、もう少し自分に自信持ったほうがいいよ。自分で闇広げてるだけじゃん」

「…そんな…。私に自信持てって言ったって…」

「大丈夫だよ。バスケ好きって気持ちがあるならやれる」


ふわっとやわらかく笑うトージ君の姿が涙で歪んだ。



…どうして、今までそう考えられなかったんだろう…?


頑張れば頑張っただけ傷が広がって…。

暗闇に飲み込まれていってた。


だけど、本当に好きなら負けなくてもよかったの…?


あきらめなくてもよかったの…?


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