青空のむこうに~バスケに恋して~


私、このアップルティーが好きだってトージに言ったっけなぁ…?

それ以前に、アップルティーの話はしてないと思ったけど。


ああ、また虎鉄が言ったのかな?



…私、虎鉄に話した覚えもないんだけど。



「ねぇ。私がアップルティー好きだって知ってたの?」

「え?だってお前、メールで言ったじゃん」

「あ、そっか…」


そっか、そういえばメールでそんな事送ったっけ。

なーんだ、じゃあ納得。


「あ、最後の1個どうぞ」

「じゃ、この1個は半分にして食べるか」


残ってた最後の1個を半分に割るトージ。

あげるつもりで買ったのに、トージは二等分にしてしまった。


しかも、頭のほうを私にくれる。


「ありがと。尻尾の方でもよかったのに」

「…いいんだよ。女の子には優しくしないと」


ニコッと笑った顔がキレイ過ぎてドキドキしてしまう。


< 193 / 287 >

この作品をシェア

pagetop