青空のむこうに~バスケに恋して~


疑問がたくさん浮かんでくる。


『そうなれば、オレの役目はもう終わりだと思います。オレもゆずにたくさんの勇気をもらって心強かった。今まで本当にありがとう。そして、幸せになって下さい。できることなら、バスケットともう一度強く関われる事を願って…』


今まで本当にありがとうって…。

それは私のセリフだよ…!



映画はすでに本編が開始されている。

だけど、私はそんなのちっとも気にならなかった。



『サヨウナラ。モルより』



メールの最後はそれで〆られていた。

私は慌ててそのメールアドレスに返信する。



だけど、出したメールはそのまま戻ってきた。

おそらく、私にメールを出した後、すぐにアドレスを変更したのだろう。



たくさんの勇気と支えをもらったのは私の方なのに…



モルは多くの謎を残したまま、私の前から消えてしまった。


< 205 / 287 >

この作品をシェア

pagetop