青空のむこうに~バスケに恋して~


「…ゆず。ゆずは幸せにならなきゃいけないんだよ…」

「うん。…だから、誰も傷つかない幸せを私は探すよ」


誰も傷つかない幸せって、この世に存在するのかな…?


誰かを好きになれば、誰かが傷つく事になるかもしれない。

自分の知らないところで泣いてる人がいるかもしれない。



だから、私はもう誰も好きにならない。


トージを傷つけた分だけ…私は傷つく事を覚悟してる。




「…ゆずっこ」


部活が終わって、片づけをしてるとこに虎鉄が来た。

多分、トージから話は聞いてるだろう。


「トージと別れたのはオレのせいだな」

「違うよっ!私がいけなかったんだよ…」

「オレが余計な事を言ったから…」

「虎鉄の言った事は間違ってないよ。…私が悪いんだ。ごめんね…」


そう、全ては私がいけないんだ。


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