青空のむこうに~バスケに恋して~


私はここにいてはいけない人間のような気がして松葉杖を手にして立ち上がる。



「ゆず?」

「…帰るよ。私、やっぱり…」


敗者は去るのみ。



「え?でも、ゆず…」

「いいの…。誘ってくれたのにごめんね」


立ち上がって、松葉杖をつきながら二人にお礼を言う。




いつかあのコートに立てると夢見て頑張ってきた。


でも、今はもう叶わない。




願うことすら許されなかった。




もう、私を見てくれる人もいない…


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