図書室でキミと~秘密事は図書室で~


向かったのは眼鏡ショップ。

新しい眼鏡が見たかったんだ。



「弥斗、眼鏡替えるの?」


「いや、そうじゃないけど…」



店に入ろうとしたとき、どこからか視線を感じた。

………??



ふと辺りを見回すと……





「………あっ」




なんで、こんなところに…


思わず固まってしまった俺に、晶奈が不思議そうに顔を覗き込んできた。




それと同時に、俺を見ていた視線も反らされてしまう。


視力は悪いが…今は眼鏡をしてるんだ。

間違えるワケがない。



「どうしたの?」




うるさくなってきた心臓の音を掻き消すように、瞬きを繰り返した。




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