不良くんとの恋愛事情
第一章
―――キーンコーンカーンコーン


授業終了のチャイムが学校中に鳴り響く

それを合図に私達は教科書を机にしまい込む


「美羽、今日一緒に帰ろ?」

机の隣に来たのは

高岡凛-タカオカリン

高校に入って初めて出来た私の友達


少し茶色のショートカット
笑うと両頬にえくぼができる
目つきは少しきついけど、笑うと三日月みたいになって可愛らしい

それが私の友達、凛ちゃんだ


「うん、私も言おうと思ってた。一緒に帰ろう」

「よし!じゃあ、何か食べない?今日暑いし、アイスなんかどうよ?」

「ん、いいね。じゃあそうしよっか?」

「決定ね!」



嬉しそうにはしゃぐ凛ちゃんを見ると私まで嬉しくなる

凛ちゃんは明るくて人懐っこい
クラスでもムードメーカー的存在だ

凛ちゃんのおかげで、私も今はこうして普通に男の子の友達ができた



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