現代戦国時代3
「待て!!」

俺は逃げる二人が城門に着く前に、何とか回り込むことに成功した。

しかし、二人に焦りの色はない。

逃げる身のこなしを見ても、手練れなのは間違いない。

「どうする?私の毒で動けなくする?」

「……いい。ここは、僕が出るよ」

青年はゆっくり刀を引き抜く。

ここは時間を稼ぐべきだ。

時間さえ稼げば、人数でなんとかできる。

「時間を稼ぐね。君にできるかな?」

「え?」

ズバッ!!

「うっ!」

俺の右肩に、刀が突き刺された。

「あれ?心臓を狙ったのにな?なかなか反射神経がいいみたいだ」

グリグリと刀でかき回され、傷口が大きくなる。

「ぐっ……!」

「僕たちは鴉。真田幸村を貶めたのは、僕たちさ」

「え?」

顔をあげた瞬間、何かを吸い込んでしまった。

その瞬間、体が動かなくなった。
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