現代戦国時代３

ヒュンッ！！

政宗は正眼に構え、一閃を握る手に力を込める。

輝きを放つ刃。

「宝玉の力ではないようだが…」

地豹が言うように、政宗の武器には宝玉らしきものはついていない。

いったい何があの刀を産み出したのか、地豹は困惑した。

「まあ、細かいことはきにするな。一撃だけの刃なんだからな」

「ふん。伸びたからといっても、たかが少し伸びた刀だろう」

地豹は刀を振りかざし、宝玉を輝かせる。

「貴様の刃は届きはせん」

身体の回りを土で固め、地豹は防御を固める。

「そんな土くれで固めたからって防げるとは思わないがな」

政宗は自信に満ち溢れた様子。

「まあ、いいや。さっさと終わらせないと。孫市に悪いしな」

政宗は切っ先を天に掲げた。

「死ね。一瞬でな！！」

「黙れ！独眼竜が！！」