現代戦国時代3
「貴公の名はなんだ?織田軍の残党とでも言うのか?」

謙信の質問を青年は鼻で笑った。

「謙信さん。そんな簡単な目的じゃないんですよ」

「はっ!!てめえらの目的なんかどうでもいいんだよ。名ぐらい名のったらどうだ?運がよければ、覚えてやるぜ」

政宗は刀の柄に手を伸ばしていた。

青年は冷ややかな視線を浴びせながら、背中の太刀を引き抜いた。

「僕は……そうですね。天草四郎とでもいいましょうかね」

「そうかい……じゃあ、さっさとぶっ殺してやるぜ」
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