俺様☆執事にご用心!

「…うん、吐血による窒息死……なんだって、黒崎さん」

私は俯いて話す。

「何で…黒崎さん、そんな苦しい思いして……。何で…黒崎さんみたいな優しい人が、苦しんで死ななきゃいけないの……?」

「莉央……」

有紀菜は私を抱きしめる。

「…黒崎さん、きっと最後まで頑張ったよ、莉央の為に。だから莉央は笑っていなきゃ」

「有紀菜…」

「そうそう!ほら、空に向かって笑って!じゃないと、黒崎さん余計悲しむよ?」

「美紗…」
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