恋は翼に乗って~アロハ・ハネムーン~



最後の薄暗い通路を越えて、鉄の階段ハシゴを登ると、そこはワイキキを一望できるスペースになっていた。



あまりの美しさに二人は感嘆の声をあげた。



へたばっていた瑠美は、米山夫妻に弱々しく声を掛けた。



「お二人とも、本当に金婚式の70歳なんですかぁ」



優しい風の中で、公作とはる子は笑って深呼吸をした。
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