あなたのために・・・・。
あたしは結局サッカー部のマネージャーになった

なったというかならされたと言った方が早い

大地くんと初めて喋った次の日に

サッカー部の部員全員があたしの元に駆け寄ってきて

「マネージャーになってください!!!」

って・・・・。

断りたかったけど3年生の人までそんなことされちゃ

断れないに決まってる。

しかたなく

「分かりました。とろくて迷惑かけるかもしれないけどやってみます。」

って言ったらさっきまで地面に伏せていた顔を上げて

「ありがとぉーーーーーーー!!!!」

「一生感謝する!!!!」

って色々言われて大変だった。

そして今は部活中。

みんな汗を流しながら一生懸命走り回っている。

泥にまみれた服

汗とせっけんの匂いが混じった部室

こういうのって青春って感じがするなぁ

「結衣ちゃんそこのユニフォーム取って」

ぽぇーってしてたら先輩に話しかけられて少しビクッてなった

「すみません。」

とだけ言ってユニフォームを渡した

サッカー部のマネージャーはあたしともう1人一年生がいて

その人と先輩2人。

先輩は2人とも3年生でインタイしてしまうから

あたしともう1人の1年生のエリカちゃんで頑張らないといけない

先輩たちは優しいし頼りがいがある

あたしも先輩たちみたいになれたらいいなぁ

って思っていたら

「おーい結衣ちゃーんこっちに来て」

ってサッカー部の3年生の裕也くんがあたしを呼んだ

あたしはすぐに駆け寄って

「どうしましたか?」

って言ったら

「結衣ちゃんって可愛いよね。顔が見たかっただけ(笑)」

って何でみんなこんな顔のあたしに可愛い可愛いって言うのかな?

眼科に行くのをオススメするんだけどなぁ

「そんなことありませんよ!」

ってちょっと強く言ってみたら

< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop