君を想うとⅡ~Secret love~




――な、なんでこんなことに……。







私の気持ちを無視して進む車と、自分の欲求に一直線な早坂さんの強引な態度にドッと疲れがこみ上げる。





だけど…

車内にはボブ・マーリーが流れている。




レゲエのゆったりとしたリズムと柑橘系の甘い爽やかな匂いが、徐々に私の心を落ちつかせる。






車内にひろがる心地いい音楽と香り。






「この匂いって…」


「あ、イヤだった?」


「あ、そうじゃなくて…。この香りって“Happy”ですよね?」








私がそう言うと、早坂さんは一瞬驚いた顔をしたけれど


「うん。高宮さんよく知ってるね。」


と、微笑む。







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