君を想うとⅡ~Secret love~

・亀裂





「い~度胸だね~、龍!!!」






大きな音を立ててフロントガラスを叩いたのは…


今まで見たことのないくらい怖い顔をした桐谷慎。









桐谷慎……。










誰よりも大好きな彼の顔を見て、フッと気持ちの緩んでしまった私をよそに。





「…やっと来やがったな。」







早坂さんは


“全てこれも計算づくだ”

と言わんばかりに、ニヤリと笑って。








悪魔で冷静に助手席側のロックを解いた。
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