茜色

一条Side






優雅が藤宮 零に呼び出しされた時、ヤバイんじゃねぇかと思った。




優雅が体育館裏に行った10分後


我慢できなくなり、学級委員に休憩をとらせてもらった。




全速力で走る俺。






見つからないようになんとか着いた目的地。






「ぉあぶねぇ……。いきなり殴るんじゃねぇよ。」



殴る!?





しかも優雅口調かわりまくり!!


こわ………。。。




少しそっと覗いてみると、


あの2人の目線から稲妻が見える………。



「零知ってるよ。あんたの過去。」






これって……。

ヤバくねぇか??



『何を……だよ。』

少し優雅も警戒してるし



俺は藤宮の言っている事は全く耳に入れずにその場に入った。






2人共
驚いている。




「い……ち…じょ……?」


少し涙目になりながら、俺を見る優雅。



こんな時でもこいつが可愛いと思ってしまう俺は相当いかれている。






『お前、ちょっと来い。』
と優雅の手を掴んで引っ張る俺。





「ちょっ。離せよ……。」


『いゃだね。』

お前の言うことは今の俺には全く耳入らない。



「ちょっと待ってよ一条君!!」




藤宮が叫んできた。


あぁ、存在に気付いてなかった。




「この子の母親は人殺しだよ!?この子の何がいいの!?」



人殺し……?





あまりに衝撃的な発言に動揺するが、今確かに言える事だけ藤宮にいった。



『こいつと家庭に何が関係あんだよ。そんなの知ったこっちゃねぇよ。』


と言い放ち、俺は優雅の手を強く握りしめて歩いて行った。







向かうは………



屋上…………




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