可能性の種
『女王』は、とにかく自由に出勤して帰る感じ(笑)。
お昼前に電話がかかり、タイムシートを押すように指示。
それから一時間後に出勤ってな感じ。
まぁ誰も文句を言わなかったんですが…。

で実質的に仕事していたかというと、バックヤードに篭ったっきり。
時々陳列用のビデオのセッティングをしていたのは見た事ありますが…後はシフトを組む以外で仕事していたのを見た事が無い(笑)。
一応「店長」という肩書を持っていましたけど。

その頃はよく「パパ」との話を聞かされていたというか、聞こえてきたというか。
当時の『女王』は、母親の再婚相手の籍に入っていました。
母親とは離婚されていたので、養父になりますね。
『女王』の戸籍は…血の繋がらない男性と一緒でした。
都合のイイ時だけ戸籍上の父親の家に居て、ほとんどが「パパ」のトコロからの出勤でした。

「パパ」と『女王』の話。
『女王』が手を怪我した時に、たまたま『女王』の母親からお店に電話がありました。
普通に「パパが一緒にお風呂入ってくれて、ちゃんと手を気にしてくれた」とか会話していました。
私は『女王』の母親に問題があるなと、その時に感じました。
< 25 / 144 >

この作品をシェア

pagetop