【短編集】砂糖をかけたみたいに







「は?お前何?」

「歌鈴の彼氏だけど。あんたこそ何?ただの変質者?」

目を見開いた山崎もとい変質者。

「嘘だろ…?居ないんじゃねぇのかよ?」

ぶつぶつと呟く山崎。きも。

さらにキツく睨みをきかす。







「キスは、こうやってすんだよ」

しゃくりあげてる歌鈴の顎をつかんで唇を食むように何回もキスをする。

ふ、歌鈴顔真っ赤だし。

腰を左手で引き寄せて更にキスをせまる。

「ちっ、見せ付けてんじゃねぇよ!」

「そっちこそ僻まないでくれる?つか邪魔すぎるから早く消えろ」

山崎は舌打ちをしながら美術室を出て行こうとする。

あ、言い忘れてた。

「これ以上歌鈴になにかしてみろ。…学校には確実居られなくしてやるよ」

本気の睨みと据わった声で吐く。

びびったのか早足で去っていった。ださ。






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